道すがらやたらと声をかけられる。

 それも、客引きではなく「コンニチハ」「オゲンキデスカ」といった挨拶から、「サムライ!」といったものまで。
 前もそうだったのかもしれないのだが、特に多く感じたのは「トーキョー?」「オーサカ?」という質問。それも、意外と「オーサカ?」というのが多かった。
 大阪人が多く来てるのだろうか。それとも単に印象に残っているのだろうか。自分は大阪人ぽい風貌も雰囲気も持ち合わせていないつもりなのだが。
 こういう時に、「千葉です」とは答えづらい。たまに、「自分ハ津田沼ニ住ンデマシタ」なんて帰ってくることもあるから何とも言えないけど。

 朝食はサバサンド。船の上でサバを焼いてくれてレタスと一緒にパンに挟むこれ、1年前はパサパサでまずかったが、どういう訳かすごい美味しい。脂が乗っていて絶品。塩はもともと美味しいから、満ち足りた気分になる。
 美味いのは季節のせいなのだろうか。

 ブラブラしながらドルマバフチェ宮殿へ。
 修学旅行生らしい子供達が3桁はいただろうか。その多くがこっちを見ると同時に手を振って「ハロー」「ハロー」を繰り返すのが可愛い。アイドルと客寄せパンダを合わせたような気分。たまに「コンニチハ」も混ざってるが。
 しかし、どうにも騙されてる気がしないでもない。実は馬鹿にされてるのでは?そう思うくらいの歓待ぶり。こういう事は、これ以後も子供の群れを見るたびに起こるのだった。

 見学時は小ツアーとなって何人か一緒に歩くのだが、アメリカ人の団体は鬱陶しかった。あっちへフラフラこっちへフラフラ。話は聞かないうるさい煩わしい。心に芽生える反米感情。

 この建物は、深みはないがきらびやかで派手。言うならば鹿鳴館だろうか。そして特筆すべきは日本の品々。いかにトルコが昔から日本を近しく思っているか分かるような気がする。それくらい、建築様式は洋風でも、小物や家具は日本製のものが多い。

 面白いのが衛兵。門前で見張っているのだがピクリとも動かない。本当に動かない。

 この日、残りの時間はただフラフラするのみ。街の中心にあるにもかかわらずどんな観光ガイドにも載っていない、我が心の安らぎラーレリィ・ジャミイでくつろぎ、船の上で焼くのではない、サバサンドを庶民向け専門店で美味しくほおばる。仕事帰りであろうオジサン達が買っていく姿が実に良い。

 一日を終えて宿を出る。向かうはハイダルパシャ駅アンカラエクスプレス。

 の途上に念願の食べ物を発見した。ムール貝ピラフ。正式名称は分からないが、ムール貝の中にピラフを入れて、閉じておき、レモンを垂らして食べる。一つ一つは当然小さいが、100万リラも渡すとまだ出てくるか、というくらい出てくる。食べるまでの全ての工程をやった上で次から次へと出てくるので、あたかもわんこソバのよう。しかし、美味い。
 前回一回しか食べられず、ずっと探していただけに幸せな気分。ただ、露店の出ている時間が非常に不規則で、なかなか見つからない。結局この時をあわせて2回しか食べられなかったが。

 駅でしばらく待ち、乗車。人が沢山いたが、乗車時間になって分かった。見送りが多いのだ。車内から眺めてみたが、その見送りっぷりが楽しい。大騒ぎしたうえ胴上げまでしている。新婚旅行によく使われるのだろうか?
 などと考えながら快適に就寝。

イスタンブール

2002年12月10日
「無理はしない」「気分転換」「前回紛失したフィルムを撮りなおす」

 が今回のモットーだったので、一回行った所が中心。味付けを変えるために、移動方法や宿、観光する場所を変えてみたりはしたけれど。サフランボルあたりには行きたかったが。

 
 一大観光地域、スルタンアフメットで朝食。スープにパンというお決まりのもの。

 アヤソフィアに行ってみる。

 ここでもそうなのだが、国際学生証はとてつもなく役に立つ。去年持っていかなかったのが本当に悔やまれる。主なところを見るとすると、5000円くらい違うのではないだろうか。トルコで5000円は大きい。
 去年は現地で怪しげな兄ちゃんに誘われ、3000円で偽造しようとして踏みとどまったんだが、偽造した方が良かったかも。

 さて、中は相変わらず改装中だった。何年やってるんだか。本当は社会主義の国なんじゃないかという疑問が湧き出る。レストランのウェイターも客より多い所ばかりだったし。

 アヤソフィアは、不思議な建物だ。モスク化していたらしいのにフラスコ画が、顔つきで残っている。こんなところでお祈りしたら、偶像崇拝に該当すると思うのだが。 
 ぐるっと見た後、教会内にいた野良ネコと戯れてひとしきり遊ぶ。おかしな日本人だ。

 ここを出ると途端に雪景色。イスタンブールの冬の気候は気まぐれである。

 出てきた途端まとわりつく絨毯屋を振り切って考古博物館へ。
 
 トプカプの近くにあるこの博物館は、あまりツアーなんかには組み入れられてないっぽい。それはあまりにも損ではなかろうか。ここの展示品は素晴らしい。特に、アレクサンダー大王に少しでも興味があるなら行かない手はないと思う。世界史の教科書に出てくるような像が、何の防備もなしに置いてあるのだから。

 昼食はロカンタで煮込み料理。内装のタイルがキレイだった上に、ナス料理が美味い。ナス好きはトルコに行くべし。

 午後はフェリーに乗ってアジア・サイドへ。翌日乗る電車の予約。しかもアンカラエクスプレス。

 4000万リラもする豪華寝台車だが、これは有名な寝台車らしく、一度でいいから使ってみたかったのだ。手足が伸ばせる分夜行バスよりも「無理しない」ということ。

 そのまま近所にあった、1998年完成のモスクを覗いてみる。歴史はないが、その分きらびやかできれいだ。深みがないのは当然だが、こういうのも面白い。

 帰り際に、ガラタ塔へ。
 ある意味イスタンブールのシンボルとも言えるこの島。「コンスタンティノープルの陥落」なんかを読んだ後に行くとかなり感慨が深まるだろう。何せ金角湾を一望できるのだ。
 視界を横に2等分する金角湾。横手に見えるマルマラ海。そしてガラタ橋の向こうに見えるのは、トプカプ宮殿、アヤソフィア、ブルーモスク。歴史と文化のまさに融合。
 絶景という他はない。

 この贅沢な眺めを、夜はバーになるカフェで、チャイを飲みながらゆっくり眺めてしまった。なんたる満足感。夜景まで見てきてしまった。

 帰るときにスーパーを発見し、覗いてみる。貧乏旅行で自炊するならば欠かせないが、今回は必要なし。しかし、見るのは楽しい。

 夜飯、とあるロカンタで頼んだチキンスープは最高だった。これだからトルコ料理は止められない。
 ガイドには載ってない店だったがかなりの優良店。主が料理を丁寧に説明してくれる上、帰りに香水を手にかけてくれるのもポイント高い。香水をくれる店に悪い店はないというのが私的法則。

イスタンブール

2002年12月9日
 トルコの通貨は、主にトルコリラ。桁は並大抵ではなく、このときレートは1円=12700TL。最大の単位は2千万リラで、これが大体1700,1800円程度の価値か。
 前回来た時は1千万リラが最高だったと思うから、インフレ具合がしのばれる。

 さて、ホテルで付いていた西洋式の朝食を取ってから宿探しへ。予約した宿、「イルカイ」のフロントからは盛んに延泊をお願いされたがこれは断る。

 目星はついていて、「EMEK(エメッキ)」。かなり日本人が多いらしく、日本語で表示まで出ていた。

 よく、「日本人ばかりだと嫌だ、」とか、「日本人が多い方が良い、」等と言う人もいるが、自分としてはこだわりはない。良さそうな所に日本人が多いならそれも良いし、いないならいないでそれもまた良し。ここは日本人多そうだった。
 
 宿の主の人柄のせいだろうか。人の良さそうなオジサン。分かる人にしか分からないだろうが「熊さん」といった風体。チャイふるまってくれたし、部屋自体も暖かくて良い。一泊7ドルで決めた。
 
 とは言うもののさすがにオフシーズン。人は少ないのだが。

 昼まで時間があったので、街をブラブラする。金角湾に程近いガラタ橋の袂、イェニ・ジャミイを見物する。ここの通りに面した階段は、夏は地元の人が座り込んでいて夕涼みし、足の踏み場もなかったのだが、寒さのせいか誰もいない。ちと寂しい。

 イェニ・ジャミイから奥まった所にある市、それに露店をフラフラ見て歩く事にする。食べ歩いたバターライスは絶品。エジプシャン・バザールも歩いたのだが、自らをダウンタウンの松本似だと言うトニーと名乗る男に捕まる。流暢な日本語で会話。程ほどで立ち去る。さすがに、2度目だともう慣れた。

 日本語を流暢に話す事は、珍しくはない。

 そのままスルタニエ、ジャミイも見物。イェニが緑色ならこちらは赤。そんな内装の美しいモスク。

 昼飯を食べにトラム(路面電車)のある通り、ガラタ橋の近くへ戻る。グランド・バザールは無視。通ったが無視。ここでだけは物を買ってはいけないし、なにより鬱陶しい。

 キョフテ屋「カルデシュレル(?)」で昼飯。地元民でごった返し、店員忙しそう。個人的には看板にちなみ、「青い店」と命名。200万リラのキョフテと100万リラのスープを食べる。
 美味い。

 久しぶりの味。トルコはもう、飯が美味い。
 トルコというとケバブが有名だが、実はスープの方が数段美味いと思う。そして、パンがこれまた美味い。冷えても美味しいって素晴らしい。

 初日のうちに見ておきたかったドルマバフチェ宮殿に向かって歩く。橋の向こう、新市街にあり5?くらい歩くだろうか。これが、かなり疲れる。何故って横殴りの強い雨。いや、吹雪。いやいや、雹。冷たいどころか、痛い痛い。(後で聞く所によると、この日は日本も近年まれに見る大雪だったそうで。)

 それでも何故かこっちの人は傘をささない。どうしてもささない。対抗してささなかった。頑張って歩いた。が、

 休館日だった。

 帰りはさすがにバスで帰る。支払いの方法がよく分からなかったのだが、運転手、そして周りの乗客が一体となって助けてくれた。人情を感じるところだ。

 ブルーモスクでも見ようかと歩いていると、またも日本語の流暢な自称「津田沼から来た」男にタイル屋「Fine・art」に連れ去られる。あまりにも寒かったのでチャイをもらうには手ごろ。

 よく言われるトルコの睡眠薬強盗だが、基本的にこういう絨毯屋とか、タイル屋は全然平気。しっかりと店を構えてる所はなかなかそれを捨てて逃げられるもんじゃないから、チャイだけ飲んで帰れば良い。
vそれにしてもタイルは本当にキレイだった。なんでも、ブルーモスクの修復も手がけているとか。そりゃ、日本にも支店を持つわけだ。

 ブルーモスクは、文字通り内装が青い。一番清清しい雰囲気に溢れている。観光シーズンは、そこにいる人間がドロドロしてるが。モスクは入場タダだから、客引きが多い。

 どういう訳か仲良くなったガードマンと色々と話をする。ブルーモスクが青くライトアップされるショーは、オフシーズンはやっていないらしくがっくり。それでも、そのガードマンが計らってくれたのだろうか、単にずさんなのか、祈りの様子を見ていって良い事になる。むしろ帰ろうとすると、「見てけ」と座らされる。

 「一応」、イスラムの国なだけに、よく街中ではコーランが響き渡る。その時間モスクは観光できないのだから、真摯な様子が見れると思ったのだが。 
 意外といいかげんだった。

 遅刻してどたどた走る人あり、走りすらしない人あり、途中で帰る人あり、タイミングがずれてる人あり。まぁいいか。

 夜飯は「ドイドイ」というレストラン。6時だが疲れたので帰って寝る事にする。
 空港へ行くために、最もポピュラーであるべき筈であり且つ、最もマイナーな交通手段、JR成田線を使って空港へ到着。

 せめて単線である事を改善してくれれば・・・

 さっそくだがアエロフロート、オーバーブッキング。とは言うものの悪い事ではなく、エコノミーだったのがビジネスになるという事。しかし、リコンファーム不要と言われたのにこれでは、一抹の不安がよぎるのだが。

 出発は13時15分。

 アエロフロートという航空会社は、情報を集めた限りではかなりキケンな飛行機を使用しているという事だった。無事到着すると拍手が起こるとか、待遇が悪すぎる、飯がまずいといった。

 しかしだ、そんなものは当てにならないとつくづく感じたのは、ビジネスクラスだったからか?だが、この後乗った帰る便、または乗り継ぎの便でもとくに不自由は感じなかったのだが・・・
 座席にはテレビは付いていない。機内食は美味しくはない。けど、それって普通の事なのでは??何が不満がられているのかよく分からないといった感想。
 そもそも、エコノミーでサービスに文句をつけるって事自体が馬鹿馬鹿しい。文句があるならファーストクラスに行くべし。世界中の飛行機が皆JALだと思っちゃいかん。エコノミーは無事に運んでくれるだけでいいさ。

 それにしても、機内食ってのは不思議だ。長距離電車やバスで飯が出るなんて話は聞いた事もないし。個人的にはいらない。その代わりに販売してくれれば。その方が、起こされずにすむし。

 スッチーだけは、
 
 さすが「ザンギエフを生んだ国」

 という感想。
 それでも、中国の飛行機のスッチーみたいに突然キレたりしないだけ全然マシだが。

 そして、到着と同時に確かに拍手が起こっていた事は付け加えておこう。

 モスクワの空港は、確かに暗い。ライトも暗いのだが、なんと言うか、地面が暗い系の色で、ライトもオレンジっぽい。暗いというか、ムードがある(?)。

 トイレの便器の位置がやたら高かった気は、する。さすがザンギ(以下略)。

 5時間ほど待って、中型飛行機に乗り換えてイスタンブールへ。
 となりのロシア人が力士なみの巨体だったせいで、こちらにはみ出していた。ロシア人規格で飛行機も作れよと思わないでもない。

 到着したのは結局深夜12時半。
 荷物受け取り、両替もすると1時は回っていたと思う。この日は空港で一泊・・・ではなくタクシー使って、日本から予約してあった宿へ。

 深夜に見るイスタンブールは、当然日本ほどけばけばしくはなく、オレンジの光が点在してる中にほのかにライトアップされたモスクが見えるという風景。遠くの方でやってるお祭りのよう、と言えばいいのか。

 2000円近く出しただけあって宿は立派。シャワーもでる。
 そのまま寝る。

いざ

2002年12月7日
 明日から北回り航路でトルコ行き。

 就職活動なんのその。

 帰ってきたらリポートするのか、はたまた面倒がってしまうのか。

 向こうからの更新はあるのか。

 ちゃんと生きて帰ってこれるのか。

 「落ちる気がする落ちる気がする」とロクでもない事をつぶやく親を尻目に行って参ります。

GBA

2002年12月6日
 バイト代、汗水流して働いた金が、予想よりちょっと多く、30万入ったために、旅行中の暇つぶしの為買おうと思っていたゲームボーイをアドバンスにグレードアップ。

 当然のようにソフトの値段もグレードアップ。プロ野球チームをモスクワで作りまくってくる事だろう。

 まぁ、よしとするか。

 準備の為に100円ショップに行くと、あれもこれも買いたくなってしまう。

 そして本当に必要な物は買い忘れるというありがちな状況。

アエロフロート

2002年12月5日
 トルコへ行くのはこれが一番安かったのだが、どうにも悪名高い。

 やれシートが倒れないだの、ロシア人が騒いでるだの、空港が暗くてトイレが汚いだの、時間にルーズだの、良い噂はパイロットが元空軍で腕が良い、くらいか?

 行きは乗り継ぎが5時間あるからそれでも良いのだが、帰りは1時間しか余裕が無い。それって奇跡的だが非常に恐ろしい。イスタンブールからモスクワに向かう飛行機がちょっとでも遅れたら・・・

 その分モスクワ発のも遅れてくれれば良いんだが、そういうわけにも行かないだろう。

 いつか、直行便でどこかへ行ってみたい気持ちでいっぱい。

ジャンプランク付け

2002年12月4日
 アイシールド21について書いた事だし、大学進学以来の「月曜日の友」ジャンプのマンガをランク付けしてみようかと思ってしまったりする。

 あの雑誌の掲載順が一種のランクになってることは有名だが、一つ一つ考えるのも難しいのでグループ別で、5段階くらいににしてみる。

 1、「アイシールド21」「ルーキーズ」「HUNTER×HUNTER」「ヒカルの碁」「ジャガーさん」

 2、「ワンピース」「BREACH」

 3、「シャーマンキング」「ブラックキャット」「ULTRA RED」「プリティフェイス」「いちご100%」「こち亀(話による)」「NARUTO」

 4、「Mr.FULLSWING」「ストーンオーシャン」「遊戯王」「テニスの王子様」

 5、「ボボボボボーボボ」

 そんなところか。
 1番目はなかなか楽しみにしているマンガ。ジャガーさんは楽しみにしてる、とはちょっと違うか。「HUNTER×HUNTER」は作者のやる気次第。
 
 2番目は読む時は楽しめるという評価。「ワンピース」は1番目だったのだが、最近絵がゴチャゴチャしすぎて落ちた感がある。が、「HUNTER×HUNTER」と入れ替えもありうるかな。「BREACH」は絵にセンスがあって良い。ストーリーはどうなんだろ。

 3番目はなんという事もないマンガ。恋愛マンガ二つはちょっときついか。こち亀は本当に話による。2〜4まで増減可能。子供向けにシフトしてるのは分かるが、子供じゃない身としては辛い話が最近多い。思い入れがあるだけに。

 4は読む時後回し。それでも読むのは貧乏性のせい。立読み時は読まない。ジョジョは、単行本なら面白いんだろうが、最近ついていけない。何が起こってるか分からないのはきつい。他の三つはちと論外か。

 5、何とも言いようがない。明らかに狙ってる層が違う。だから悪くは言わないが、ちと読めないな。

 少年漫画なのだから、大学生から見れば子供向けなのは当たり前。そういう質の「違い」を質の「低下」と混同して批判するのは避けたいところ。それを踏まえたうえでの面白さを、これからも楽しんでいくと思う。

 ジャンプを楽しむ秘訣は一つ。
 「先読みするな、素直に読め」

 どう考えてもマガジンはつまらないんだが・・・

景気

2002年12月3日
 景気って良くするものじゃなくて、良くなるものじゃないのだろうか。

 どうすれば景気が良くなるとか、あれはダメだ、とかもう聞き飽きた。本当にこれをすれば景気が良くなるなんて方法があるのか。

 もう何もしなくてもいいじゃないか。

 というのは言いすぎだろうが。

 しかし、本当にこれでバッチリ!なんて政策を持っている人がいたら出現して欲しい気分。

 けど、そんな人はいないだろう。

 そもそも、政府が景気を良くしようなんて考えが根本的に間違ってるんじゃないか。政府に出来るのは景気が悪くなるスピードを鈍らせるだけ(早める事もできるが)で、基本的に景気が悪いのは消費者が物を買わないから。

 で、逆に言うと買わせるだけのものを作らないから作れないから。
 これに尽きると思う。

 テレビ自動車冷蔵庫クーラーマイホーム。もうないんじゃないか。そろそろきつくないか。

 どちらが先かは知らないが、最近は大枚はたいてでも買おう!と思わせるものが少ないように思う。「不況のせい」とまるで自分達には責任はないかのような言い草の音楽CDだって5,6年前はもっと心動かす商品があったんじゃないか。宇多田ヒカルを買う人数くらいの音楽好きは、いる。「活字離れ」だって面白い本がないから売れない、という至極当然の法則に当てはまるんじゃないか。ハリーポッターを読む人数くらいの「活字好き」は、いる。

 ゲームだってそうだし、マンガもそうかもしれない。

 相対的な商品の力が落ちることがそのまま不況に繋がってるんじゃなかろうか。消費者が変わったとする見方はあまりにも不遜だ。

 そんな景気を、たかが政府がどうにかしようというのがおこがましい。むしろ、政府に景気がコントロールできたとしたら、その方がよほど気持ちが悪い。

 問題なのは何故そうなったか、だが。
 欲しい物がもうない、というのはかなり大きいとは思う。これからどんなに回復してももうバブリーな回復は期待できないだろう。
 それ以外の理由となると・・・難しすぎて分からない。

 しかし、音楽CDばかり引き合いに出すのもアレだが、明らかにポップスの魅力が落ちてないか?
 どうなのだろう。
 音楽なんてのは一部の人が作っている訳だから比較するのも乱暴だが、ラーメンみたいな、質の向上があるものは売上も向上してる訳で。文藝春秋も別に面白くないし。ロッテは昔に比べて営業努力が良くなって、人気も上がった。

 卑近な例だと、やはり質が上がってる物は人気も上がってるしそうでないものは落ちてる、ように思う。それって構造的な問題なのだろうか。

 そうなった原因はそうか。難しいな。

ジャンプ

2002年12月2日
 アメリカでジャンプ発売とのことだが、ドラゴンボールが表紙。しかし、ドラゴンボールって好きそうなアメリカンはもうとっくに読んでるんじゃないのか?映画になるくらいだし。
  
 ラインナップは気になるところ。

 ジャンプといえば、「アイシールド21」がかなり面白い。細身で清涼感のある絵、といった表現になろうか、その絵は書き込まれている割に見やすく(その点で最近のワンピースより上)、迫力もある。アメフトという日本でのマイナースポーツも親しみやすく仕上げているし、内容をまとめる力もある。

 面白いスポーツ漫画という点で、ジャンプではスラムダンク以来ではなかろうか。ルーキーズは野球部のマンガであって野球のマンガではないし。

 たまに訳の分からない基準で決まる事もあるこの雑誌特有の見切りの早すぎる打ち切りも、どうやら無さそうで先が楽しみ。

 同じ様に注目してるのが週刊モーニングの「ジャイ」。力強くて汗臭く、そして表現が極端なマンガだが、アメリカ3Aを舞台にして困難と克服を語る「気持ちよさ」が特筆モノ。

 表現は極端だが、リアルさを売っていた筈のサンデーの「メジャー」よりは丁寧で納得できる。メジャーは最近キャプ翼化してきた。

 どちらも、もっと注目されていいスポーツマンガではないだろうか。
 いつぞやの横田めぐみさんの娘の会見番組。

 あれはどうなのだろうか。強く疑問に思う。

 興味本位で煽り立てるだけ、視聴率を稼ぐ為だけ。ワイドショーのような生中継がゴールデンでいきなり放送されたように思えてならなかった。それにCMの入り方のえげつなさ。

 マスコミは北朝鮮の太鼓持ちじゃないかと疑うような内容。向こうが、自分の都合のいいような宣伝文句を垂れ流して、それを金になると踏んだ連中がハイハイと頭を下げて「商品」を買ってきたのではないか。

 どんなに頭では分かっていても、あれを見せられた日には自分の孫に会いたくなってしまうのが人情ではなかろうか。呼び寄せる、というそれまでの誓いを破ってでも。

 TVで食っている父親は、しかしそうは言わない。

 “どんな情報であれ、それを流すのは良い事である。それに対して怒ったり喜んだりできるのはその情報がまず、伝えられなければならない。じかに接した横田めぐみさんの娘の映像というのはそれだけで価値がある。宣伝文句というが、ビンラディンのところへ行ってその言い分を聞くのとどこが違うのか。ビンラディンの声明など放送しないほうがいいのか。そうではないだろう。”

 確かに理屈としては間違ってはいない。しかし、どうにも腑に落ちない。ワイドショーには確かに大義名分がある。それは反論が出来ない大義名分だ。が、その大義名分はあくまでタテマエである様にしか見えない。理論武装しているようにしか思えない。
 
 ただ人が面白がる物を見せて喜んでる、感情を煽っている。
 結局パンダを見せて儲けてるだけなのではないか。

 そんなに崇高な精神で動いているのか、その精神で動いた結果できたのがあれなのか。あの番組とイスラム社会に行ったドキュメントやアルジャジーラの放送は本当に同種なのか。

 感情的な問題かもしれない。

 が、そこまで信じる気にはなれない。どんな情報であれそれを流すのは悪い事ではない、、、それはつまり、テレビの無謬性をうたってはいないだろうか。疑問を持つ余地がないような情報提供ばかりなのだろうか。

 もしも本当に、それこそ本当にあるがままを写すのならばそれも納得できるかもしれない。しかし、そうではない。映像なんて結局は取捨選択の産物だ。あるがままの情報なんて提供出来る訳がないのではあるまいか。選ばれていない情報ならば価値はある。そして編集とは選ぶ作業。

 マスコミは情報統制を嫌う存在ではあるが、同時に情報統制を行う存在でもある。
 
 取材班の背景や、交渉の様子、金のやり取り、そういう事を全て公表、もしくは調べれば分かるような状態にしておかなければ、その情報の正しさなど主張できないのではなかろうか。

 論点がずれてるか。

 どんな情報でも流す事は良いことか。
 横田めぐみさんの娘にああいう事を言わせることは、良かったのか。

 だが逆に、会見が出来るのにしないとなれば問題だし、国の圧力でさせないとなればもっと問題なのは分かる。 
 要はやり方の問題なのだろうか。情報統制を望んでいる訳では、無い。

 分からなくなってきた。それを信じるのがマスコミならば、自分は何をしに行くのだろうか。もうちょっと考えなければ。

 受からない理由は意外と根が深いのかもしれない。

 そして、受かってもしょうがないのかもしれない。
 特にきっかけがあった訳ではないが、ふと思ってしまった。

 国連って「天皇」なんだろうな、と。

 戦国時代でもいいが、どちらかというと幕末だろうか。
 いや、アメリカを信長になぞらえるならば戦国時代の方が適当なのかもしれない。

 それ自体に軍事力があるわけではないが、これを無視して軍事行動に走ると大義名分を失い反感を買う、と。

 信長がこれに対してある程度の距離を置いていながらも使えるものは使っていたという状況も重ならないでもない。

 なんとなく「沈黙の艦隊」を思い出してしまう。常設国連軍が設置される日はくるのか。政軍分離は荒唐無稽なのか。武器輸出の禁止は。

――――――

 中学時代の友人とシュウカツについて話した。
 
 つもりが旅行の話メインになってしまった。そいつもチベットにはまって毎年行き続けているそうな。そして自分が行く今度行くトルコの話。

 そう、またもトルコへ行く。12月8日から21日までさくっと。

 東南アジアに一ヶ月くらい行って、アンコールワット、ボロブドゥールなど見たかったのだが、そういう状況でもなく。

 かといってストレスも溜まってるからさくっと勝手知ったる国へ。

選ぶという事

2002年11月26日
例えお世辞であろうとも、

「貴重な意見をいただけて本当に良かったです。」「ありがとうございます、頼りにしてます」

 といった言葉をもらえると嬉しいものだ。

 
 人が人と付き合っていく、という事も一筋縄ではいかない。軋轢なく一つの人間集団をまとめるのは至難の業だ。
 だのに、人が人を選ぶ、いや、そんな小集団が人を選ぶ、というのは筆舌に尽くしがたいほど難しい。

 
 いくら嬉しくとも、仮に有用な意見だったとしても、一つの小集団が一人の人をまがりなりにも選んでしまった後に何かを言ってもそれは遅すぎたのではなかろうか。そんな思いもよぎる。

 しかし、人が人を選ぶというのはやはり難しい。一番楽で、且つはずれがない選択肢というのは誰も選ばない事だろう。それも、悪い事ではない。

 ただし、選ばなくても良いような状況を作ることに怠惰であってはならないし、選ばなければいけない時はいつなのかを見極めなくてはならない。

 そんなことを、伝え忘れてきたのかもしれない。
 
 聞かれて無い事を、自分の中に留めずに伝え切るというのも、これまた難しいものだと痛感している。

 シュウカツの話ではない。

サンケイ顔

2002年11月25日
 とあるライブに行ってきたのだが、そのライブが龍笛やら和太鼓やら、日本風のものを見直そうという人達の行ったライブ(ドラムとかも使ってはいるが、バイオリンとピアノも併用)だそうで、産経新聞がかなり協賛していたらしい。

 曲そのものはかなり満足のいくものだったけれど、何が気になったってそこにいるオジサマ方オバサマ方。

 すぐに産経の購買層だとわかった。

 いや、ここで産経を非難する気はさらさらない。あれもひとつの報道の形だろうと思っている。なくてはならないとも。

 そういう意味ではなく、何か分かってしまった。感極まって泣いているお婆さん、おとなしそうな白髪のオジサマ。何でか分かってしまう。
 不思議なものだ。

―――――――

 エンゼルスライムはバカでかい割りにあまり出回ってないそうで。
 なのに2つ目を獲ってしまった。
 差別をする人が悪いのだ。

 全くもって正しい事だ。問題は、差別する方にある。

 だが、差別をなくす為の手段として、差別する側の問題を言い立てる、差別する側の意識改革を図るというのは有効なのだろうか。

 結局差別がなくなるときというのは、「差別をした方が損する状況」になった時でしかないのでなかろうか。

 運動の盛り上がりによって社会的に糾弾されればそれは損失を被る事になるのだからやめるようになる、と。やめざるを得ないのではなく、その方が得だからやめる。そうならないとなくならないように思う。

 ましてや、差別される側ではない人が展開する差別論に、積極的な意味があるのだろうか。「あいつは差別してやがる」という差別を精神的に生み出して、優越感に浸るという行為に。

 人間は差別をする生き物だと言う意味では精神的な意味での差別は絶対になくならないが、それよりもエゴ、利潤を選ぶ生き物である側面の方がはるかに強いのだから、即物的な意味での差別は全廃可能じゃないか。

 で、ちょっと極論に走るが差別は構わないと思う。少なくとも今の日本においては「差別すべし」という法律があるわけじゃない。差別と区別の違いは厳密に存在しうるかどうか分からないから、ある面から見た区別がある面から見た差別という事はあるだろう。が、主観的な見方で見た時にあからさまな基準で差別を許容、推奨してるわけではない。

 ならばその後は差別によって利益を得てる側と被害をこうむってる側とのせめぎ合いだ。その利益を不利益が上回らなければ、法律自体にはあまり意味はない。

 あまり「上からの革命」でどうにかしようとしないほうが良いのではないか。被害を被ってる側が不利益を差別者に与えるしかないのだから。

 観念的な意味であまりダメだダメだ言ってもしょうがない。

 無論、そういう声の高まりが不利益の誘導に繋がる場合もあるのだが。

皇室

2002年11月21日
 皇室に生まれるというのも大変なことなのだろう。

 どこで何をしても監視され続け、そしてそれを意識して生き続けなくてはならない。
 永久に自らの肩書きを取り去った評価が分からないままで、生の自分というものを他人にわかって貰えているのかどうかが判断できない。

 そんな人生って想像を絶する。

 専制君主は孤独である、と言う。
 想像してみるとよく分かる。そして寒気がする。どれもこれもがおべっかかもしれない。どいつもこいつも腹の底で追い落としを目論んでるかもしれない。
 血縁に頼る気も分かる。

 程度の差はあれ同じ様な気持ちを味わうのだろう。

 だというのに、頭のおかしな連中から崇拝され、進歩派を気取る連中から存在そのものを非難される。

 人が何故「皇室ネタ」を好きなのかは分からない。しかし、今何の問題もなく存在しているのだから何か問題があるまで、あるいは問題が起こりそうになるまでこのままで良いのではないか。あるべきところに落ち着くのではないか。

 あえて平地に乱を起こす必要もあるまい。
 とりあえず、エンジェルスライムは入手。人間の頭の2,5倍くらいはありそうな超巨大ぬいぐるみ。よくこんなものが取れたなと自ら感心。一見の価値あり。

 あまりにもでかすぎて最初ビニールに入らず、剥き出しのまま新宿の街を歩いていたら周囲から見られること見られること。

 商標と言うか、よく服なんかにもついている白いプラスチックのわっか。あれにアームをすっぽりとはめて取る事に成功。なかなか出来る事ではないが。

 そしてドラフト会議。

 成功と言ってよいのではなかろうか。地味だけど地味なりに。

 ロッテって常にわが道を行っていたから、逆指名でも自由枠でもあまり状況は変わらないんだな。黒木は入団時ドラフト候補生の中でもABCでC評価だったし、小林雅英は、逆指名を使ってまで獲る選手ではない、なんて酷評されてた。

 どうせ有力選手を追っても時間の無駄、というのは哀しいが、それでもある程度の戦力をこれからは維持できるのでは。

 あとは、もう少しイメージをこう、良くできれば。せめて横浜くらいに。

 それでも以前に比べれば大分良くなってきたとは思う。ヤクルトにさらわれたが、以前の五十嵐良太然り、これまたヤクルトが指名したが、川崎製鉄千葉の久保田然り。

 しかし、長田が結局巨人に行ったのは。高校生NO.野手を4順目で獲るかねぇ。

プライズゲーム

2002年11月19日
 スライムスライムベスメタルスライムマリンスライムスライムつむりキングスライムバブルスライムはぐれメタルホイミスライム変身前竜王ゾーマゴーストベビーサタンキメラドラキー

 よく集めたものだ。しかもだぶってるのもあるわけだし。
 今度はエンゼルスライムとスライムナイトが欲しかったりする。

 どうにも収集癖がある。そこまで病的ではないのだが、ビックリマンの復刻した奴とか問答無用で買い集めたし。
 買い集めはするんだが、集めきらなくても別に良い。でも、集めるのは楽しい。

 ただ最近、棚に並ぶ彼等を見られて親に侮蔑されているような。


 さて明日はドラフト。うちはスカイAに入っているので生中継を見る事が出来る。見たい。
 しかし、だからといってバイトを休むのは如何なものか。迷い中。
 でも、折角見れる環境にあるのだから一回くらい全部見てみたいという気持ちも強い。

 1、西岡 
 2、浅間
 3、酒井
 4、黒田
 5、早坂
 6、金沢

 3順目以降の順番組換えはともかく、ここらへんになるのだろうか。この通りになるのだったら別に見なくてもいいし、例年通り波乱を起こすのだったら見てみたい。悩むところだ。

 それにしても、セリーグファンってのは何であぁレベルが低いのが多いんだろう。

 別にセリーグファン=レベルが低いとは思わないが、パリーグファンの方が必然的にと言うかなんと言うか、冷静な力の把握が出来てるような気がする。

 見てもないのに最近のパリーグはレベルが低いとか言われても。
 とりあえず一回セの主力級がパにこない事にはなんともいえんだろうに。

 大体、アリアスがホームラン3位って。ロペスだってセだと打ちまくってたし。工藤なんかはどうなるんだっつーか。

 ぶつぶつ。
 ファミレスに行ったとき、いかにもな無造作ヘアーで、それなりに髪を染めている青年たちがいた。

 そして、サークルなのか合コンなのか、同じくらいの数の、髪はセミロング、よくある茶髪、化粧の女性達がいた。

 皆同じに見えてしまった。

 自分が年寄りになってしまったのか?

 本人たちは頑張って個性出してるつもりなんだろうけど、目立ちたいんだろうけど、自分をよりよく見せたいんだろうけど。

 気持ち悪かった。

 特に女ってのは化粧が同じで髪型も同じだと、本当に同じに見えるんじゃないかと思ってしまった。

 いや、自分が割合服装に無頓着だからのいやみとか皮肉ではなくって、本当に同じに見えたってのがちょっと驚き。

 個性って出すもんじゃなく出るもんだから、あえてそういうのを望んだって時点でどんなに奇抜でも他と同じに見えるんじゃないかとわかるというか、実感してしまった。

 本当に陳腐なんだが。

 本当に実感してしまった。

おいおいおい

2002年11月16日
 波留に垣内、そして横浜のローズ!?

 どうなってんだ今年のオフは。なんだかもうわけわからない。先週までで思い描いていた来季の予想がこの2,3日で大きく修正を余儀なくされているぞ。それも良い方向に。

 成る程なぁ。そりゃ酒井を放出するわ。個人的には堀と初芝の片方がダメだったら腹くくって塀内、丸山、今江、渡辺を使う為に放出したと思ってたんだが。さすがに堀と酒井を競わせる気はないのかなと。

 ローズ。全盛期ほどの活躍は望めないにしても、ある程度計算できる戦力にはなってくれそうな。これで新外国人もう一人(タイロン・ウッズ?)が活躍したら優勝しちゃうじゃないか。

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