カルトと宗教

2004年2月29日
 オウムの事件が再びクローズアップされている今日この頃。

 あの事件以来「カルト」と言う言葉が多用されるようになったと思うが、「カルト」と「宗教」はどこか違いがあるのだろうか。

 自分には違いがあるようには思えない。単に、新しいかそうでないかの違いがそこにはあるだけではなかろうか。人間と同じように、若者ほど急進化するとも言えるし、国家と同じように、弱いものほど排外的になっているとも言える。具体例をあげると刺されそうだが、歴史上の世界宗教の開祖も、実はあんなもんだったんじゃないかと思う。時とともに角が取れ、甘美な色に脚色された「奇跡」が伝わっているわけだ。

 だからと言うか、オウムを「カルト」とレッテル貼りして、切り離す考え方には賛同できない。あれは本当の宗教じゃない、とする考え方は承服しかねる。
 勿論、宗教には利点もある。
 しかし、どんな教えにもああいった側面を併せ持っている。何もオウムが特別な訳ではない。だからこそ、幾多の宗教が顔をつき合わせている現代、人は宗教の御し方を理性を以って知っておかねばならないのだろう。

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