いいかげんに

2004年2月3日
 いつの間にか使い方がよく分からなくなっていたが、なんとかなるか。新バージョンに移行するかどうか選択できても良かったかもしれない。

 戯れに、「歴史の流れに影響を与えた人物」について考えてみた。一人一人がどう偉大な人物だったか、ではなく影響を与えたかどうか。例えば坂本竜馬や新撰組などは、個人的な生き方はともかく、いてもいなくても大勢に影響は無い。それは、コロンブスなども同じ事で、この流れならば誰かがやっただろう、という事をやった人は該当しない。

 考えてみると、かなり上位に来るのは思想家や宗教者。
 ムハンマドは人類史の中でも5本の指に入る影響を及ぼした事は間違いないし、孔子などは下手するとそれを上回るかもしれない。しかし、イエスがそれに比肩しうるかどうかは微妙。イエス自体がどうこうと言うよりも、その教えを段々と作り変えていった人(そんな人が特定できればだが。)かもしれない。何せ、始めはそっぽを向かれていたのだから。イエスという人が出なくとも、ユダヤ教の宗教改革はいつか行われたようにも思える。ムハンマドや孔子がいなかったとしたら、同じような事は言えたかもしれないがそれでもあそこまでの影響力を保てたかどうかは怪しい。
 20世紀ならばガンジーもそうか。

 それ以外でぱっと思い浮かぶのはヒトラー。奴がいなかったら20世紀の世界はどう転んでいただろう。
 ナポレオンもそうだ。彼は戦争という媒体を以って、急激にフランス革命という風邪を各地に感染させた。それがなくともいずれは同じ事になったろうが、彼個人が存在したかしなかったで19世紀、ひいては20世紀の歴史も違ったかもしれない。

 日本では、藤原道長などは全く当てはまらない。家康や秀吉も難しいところだ。が、信長はかなり当てはまるだろう。彼が出なかったら尾張の大名が天下を取る事はありえないし、分裂していた近畿もどうなったか。天下統一は、成し得たとしてもかなり遅くなるだろう。
 ただ、1番日本史に影響をあたえたのは徳川慶喜だと思っている。
 西洋式の近代国家を目指した時にはどうしても新旧の対立が起きる。普通、旧勢力の首魁は最後の最後まで戦うものだ。西洋式の文物を取り入れてでも。幕府と薩長の本質部についてはそう違いはないと思うが。とりあえず、あの時は幕府側が無条件降伏する情勢には無い。もしも慶喜が徹底抗戦を選んでいたらその後どうなったか。いや、普通の指導者ならばそれを選ぶだろう。どんな理由がそこにあったとしても、降伏は尋常ではない。慶喜以外の指導者ならば、おそらくその道だけは選ばなかっただろう。そういう意味で、彼の影響は大きい。

 日本史に影響を与えた個人、というのは他になかなか難しい。源平時代ならば、頼朝や義経よりも、木曽義仲が大きいかもしれない。平家が京を追われるかどうかが、キーポイントだろう。義経はいてもいなくてもあまり変わらないかもしれない。彼が活躍し始めるころには、時間はかかるだろうが、放っておいても源氏が勝つ流れだろう。

 中国史は、考えてみるとどうしても春秋戦国期に集中してしまう。この時代は3000年の中の、黄金期なのかもしれない。
 チンギスハーンなんかは中国史とはとても呼べないが、影響の大きかった世界史上の人物の、5本の指に入るかもしれない。彼個人がなかった時、モンゴル帝国は成立しえたか。モンゴル帝国が無かったならば、キプチャクハン国やティムール帝国、ムガル帝国もなく、それどころか活版印刷術が西方に伝わったかどうか。

 また今度じっくり考えてみよう。

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