イメージの不思議

2004年1月18日
 本を読む時に多いのだが、ある一つの単語に対して、その単語が意味している現実世界の「モノ」を頭の中でイメージしてみると、その場合場合によって、出てくるイメージが異なる。たとえ、単語を修飾する言葉が無くとも。

 例えば、「落ち着いた居酒屋」という言葉を見た時、それもこの単語だけを見た時にまず浮かんでくる居酒屋のイメージというものがある。自分の場合それは、薄暗い店内にオレンジ系の灯り、そしてカウンターというイメージなのだが、本の中でこの単語、「落ち着いた居酒屋」という言葉が出てきたときに必ずこのイメージが頭の中で作り出されるかというと、そうではない。
 「和風の」とか、「高級な」といった修飾が付いていなくとも、読んでいる内容によってイメージされる居酒屋の風景というのがかなり異なってくるのだ。しかもそれは、自分の行った事のある居酒屋がベースになっているかというと、必ずしもそうではない。むしろ、そうでない事の方が多い。

 それぞれの文章の質からイメージされるのか、それとも頭の中にある語り手もしくは登場人物のイメージからはじき出されるのか、はたまた全くのランダムなのかは分からないが、不思議である。しかし、「イチローの行く居酒屋」と「新庄の行く居酒屋」では、そのイメージされるところが違うのは当たり前なのだが、あまりイメージに差が無い人の場合を考えても、その細部や間取りに違いが出てくるのは何故なのだろうか。勿論、そこまで綿密に思い浮かべる訳ではないにしても。

 だからかどうかは分からないがきっと、今度の新撰組の局長にも、きっと慣れるに違いない。04年の新撰組と言えば奴だ、と思えるようになるに違いない。うん。

 多分。

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