いつもの朝飯を買う。つまり、ヨーグルトと野菜ジュース。こっちでは牛乳を飲んでいない為、カルシウムを補う為にヨーグルトを。野菜ジュースは・・・まぁ、40%の野菜ジュースに意味があるのかどうかはわからないが。
 そういえば、こちらでは人参は半分果物になっているようだ。コーンに到ってはアイスのトッピングにまで。

 そんな朝食後、荷物を担いでホアランポーン駅へと。電車でアユタヤーへと向かう。電車で2時間程度。そこそこの快適さで、僅か15B。タイの電車はかつて無く安い。

 アユタヤーは東洋のヴェネチアと呼ばれる河と運河の街(〇〇のヴェネチアという名称はいくつあるんだと思わないでもないが)。その名残もあり、駅からは渡し舟で街中へ。タクシーやらトゥクトゥクの誘いを振り切り、2?ほど歩いて「PS」というゲストハウスへ。
 ここは元英語の教師をしていた婆ちゃんが経営しているということなのだが、夏休みのお婆ちゃんの家、といったつくりで、風情があって非常に良い。木の階段を上った二階が部屋なのだが、ドタドタ下りると階段が壊れるから止めてくれ、とのこと。部屋も、クーラーつきの部屋だがクーラー使わなければ安値で良いというように融通が効く。

 改めて見ると、なるほど教師といった世話焼きっぽい婆ちゃんに、手書きの地図を貰って丁寧に見所の案内をしてもらう。ガイドにも書き込みをされ、すっかりPS仕様のガイドへと変貌。ここでは、レンタサイクルもやっているという事でこれを借り(当然と言えば当然だが、電車代より高い・・・)、昼飯へ。

 屋台で昼食を摂った後は、観光。ワット・プラ・ラームでは、長い年月の間に木に埋もれてしまった仏像を見、ワット・ラーチャプナではなかなか大きい遺跡を見るが、どうしてもアンコールワットと比較をしてしまう・・・
 後者で、日本人の二人連れと情報交換。あちらが行ってきたチェンマイと、こちらが行ったバンコクの様子を報告し合い、なかなかに有意義であった。

 次に、遺跡群の中心部にある、王宮周辺へと向かう。有名な三基の仏塔も大きかったが、どうやらこの辺り一体は一度破壊されたようだ。アユタヤー様式は、木造であった為にその損傷度が激しいらしい。アンコール様式は古いが、石造りであった為にきれいに残っているという事。
 ここもやはり、修学旅行生がかなり多い。

 クンベン・レジデンスというタイ風伝統家屋が良い雰囲気。こういう雰囲気が好きで、バンコクでもよく訪れる事になる。

 少し離れた、ワット・ロカヤスタへと向かう。途中、これまた修学旅行らしい小学生達と遭遇。しかし、のんびりしたもので、あまり観光もせずに広場で遊んでいるではないか。通りがかると手を振るので、近づくとキャアキャア笑いながら逃げ散る。追い掛け回し、戻ろうとするとまた近寄りながら手を振る。そんな風に戯れ。
 ていると、またしても先ほど情報交換した日本人と遭遇。話をしながらワット・ロカヤスタへ。

 有名な涅槃仏で、まさしく「サガットのステージ」。ばかに大きい仏像が青空の下で寝転がっているのは、妙に非現実的。

 一度国立博物館へ行って、鑑賞。仏像の嵐。だれ気味。人も非常に少なく、館員が子供をあやしている声ばかりが響く。しかも、4時半で締め出される。ここの公務員は楽だよな、つくづくそう思う。心からそう思う。

 時間が余ったので、もう一回りをしようと、ワット・チャイワットナラームと、その途中にあるスリヨータイ王妃のチェディという、白くてきれいなのだがかなり地味な観光地へ行ってみる。ここはそれよりも、その近くであった、葬式らしい出来事の方が印象的だった。

 ワット・チャイワットナラームはかなり外れの方にある観光地で、遠い。アユタヤー自体は、川の中の島のような地形で、その中の西半分が遺跡群なのだが、この寺は川を越えた西南方面にあるのだ。そこへ向かっているうちに、どうやらこの借りている自転車は、ブレーキが効かない事が判明。当然、猛烈な下り坂は恐怖。おかげでサンダルの踵が磨り減ってしまった。

 着いた寺、ワット・チャイワットナラームは、かなり見事な遺跡。保存状態も良好だと思ったらクメール様式(アンコールという事)だそうな。それでも、大きさといい見事なものだった。そんな事を考えながらボーっと見ていると、今度は高校生らしき修学旅行の集団が。こいつらが、日本人の学生そのままで面白かった。
 悪そうな奴等は「興味あるか」みたいな顔で固まってあまり見ようとしない。制服の着こなしもちょっと違ったりする。特に女生徒は、やたらに長いスカートがいて、それはそれで悪そうなんだなと。しかし、なんだかんだで記念撮影をしているところなど微笑ましい。
 それにしても、制服は無秩序。yシャツは普通だが、スカートなど色も長さもばらばら。男ではGパンを履いている奴もいて、なんとも思っていない風な教師。よくわからない。制服の意味は。

 夕食は中心部へ戻って。ここまでも、いつもそうだったのだがKの持っている、電池で使う蚊取り線香のようなものは、周囲の興味を一身に集める。ここでも、ニコニコと話をする食堂の娘が何事か言っていた。
 
 夕食も終わり、帰ろうと夜道を自転車こいでいると、突然道端から声がかかる。ふりむくと宿の婆ちゃんと、そして宿泊客で、婆ちゃん正装。何事かと呼び止められてみると、自転車はそこら辺に置いておいて良いからついてこい、とのこと。よく分からないまま着いていくと、乗合タクシー使って、川まで渡って外れの方の寺院に着く。何とそこでは大規模な縁日が。縁日と呼ぶのかどうかはよく分からないが、とにかく、日本風の縁日とほぼ変わらないものが広がっていた。
 まぁ、服ばかりと言えばそうなのだが、そうでないものもかなり多く、非常に面白かった。大きな蛇を使っての見世物もあり、トラックを使っての派手な劇もあり、謎の日本語をプリントしたハーフパンツも買って、かなり満足。
 ちなみに、ハーフパンツには「一生懸命解読した、必読の一冊です」とのプリント。

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