シェムリアップ

2003年8月24日
10時過ぎ頃活動開始。

 宿で、来たばかりだという日本人女性に色々と聞かれる。どうにも、いかにも日本の女子大生だなといった感じ。

 まずは宿で自転車を借りる。あまり上等とはいえないが、動くだけでも良しとしよう。一日イチドール。で借りられるのだから。

 今まであまり見られなかった街中を、自転車でぐるっと一周。すぐに一周できてしまうのが、やはり狭い街である。銀行で両替をしてから、一度郵便局へと向かう。日本に向かって約束していたハガキを出すのだが、ここのハガキはあまり安くなく、「イッコイチドル」で買っておけば良かったと後悔。それから中央マーケットで昼食をとる。

 あまり食欲がなかったのだが、小奇麗なマーケットの食事はなかなかに美味しい。特に、フルーツシェイクが絶品。どうやらこちらでフルーツシェイクというと、必ず人参がまじっているようだ。

 午後は最初に、キリングフィールド。その跡地がある寺院へ。
 日本語を勉強しているという青年が出てきて色々と解説を始めてくれた。こういう人は大抵の場合胡散臭いので、つい身構えてしまう。が、話を聞いていると、ここの寺は日本人団体の寄付で出来たもので、ために孤児教育として日本語も教えているのだそうだ。確かに青空学校で勉強道具が見受けられる。寺の絵を解説してくれた後、「ここに井戸がありました。昔、死体はこういった井戸の中に破棄されました」
といった解説を受ける。遺骨、頭蓋骨が山と詰まれた頭を横目に。
 寄付をした。
 こういうものを目にすると、寄付はしてしまう。心にくる。

 次は地雷博物館へと赴く。
 ガイドでは有名みたいだが、かなり分かり辛い場所にあり、ア・キーラさんという個人の手によるもの。しかも田舎町のようなところの真ん中を突っ切っていく為、ツアー客はいないし、それほど人も多くは無かった。しかし、印象は強烈。

 撤去された地雷の山、山、山。そこで養われている孤児たち。ア・キーラさん自身の凄惨な内戦の体験談。寄付の換わりに、その体験談をつづった冊子を貰ったが、これは一読の価値がある。

 ここで、ちょっとした出来事があった。レンタサイクルの鍵を、ここで無くしてしまったのだ。困り果てて探していると、手足のない子供たちが次々と近づいてきて、一緒に探してくれる。挙句、どうしても見つからない(これは不思議だった)となる
と、皆で鍵を壊すしかない、という事で力をあわせて鍵を壊してくれたのだ。
 子供たちは無邪気というか、実に楽しそうではあった。感慨深い出来事であった。

 再び自転車をこいで、アンコールワットへ。長い道のりをこいだので、着いた後は休憩。パイナップルシェイクを飲む。ここで物売りの少女達と戯れる。いちいち反応を返してくるのがかわいいが、何か約束があるのだろうか、店の敷地内にまでは入ってこなかった。

 何故再びアンコールワットに来たかといえば、時間が余ったというのもそうなのだが、アンコールワットを携帯で撮る為。待ち受け画面にしたかったのだ。これで、満足。

 3度目の正直とばかり、もう一度サンセットを見に行くが、この日もイマイチ。どうも恵まれていない。

 再び長い道のりを自転車に乗って、中央マーケットで夕食。なかなかの味。しかし、ここで、帰りのバスの値段が足りない事が発覚。しかももう日も暮れていたので、あせって宿へと帰る。そこで日本人の旅行者にお願いして円をドルに替えて貰う事に。何とか助かったが、焦った。

 自転車の鍵が壊れた、もとい、壊した事を恐る恐る宿の人に告げた。いくらかの弁償代は覚悟していたのだが。何故か笑って許してくれた。妙に寛容なのが不思議。

 日焼けした一日。

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