シェムリアップ
2003年8月22日 早速、ワクワクしながらアンコールワットへと向かう事にする。
シェムリアップの街から遺跡群までは軽く7,8?はあり、着いてからも広いため、バイクタクシーを1人1台チャーターする事になる。一日6ドル。 運転手はサネットとトラと言って、22,3歳という、ちょうど同じ位の年齢の若者。サネットは真面目系(カンボジア人にしては)で、トラは甘いマスクの女好き。二人ともなんとまぁ、日本語が話せるのだが、サネットの方が上手いか。
バイクはホンダのなかなか良さそうなバイク。しかし、メーターは壊れてるし、ミラーは無い、しかもノーヘルで70,80キロも出された日には、さすがに少し恐くもなろう。二人乗りの経験が何回かあってよかった。
アンコールワットは、それ自体はそうでもないのだが周辺遺跡も含めた全体が非常に大きい為、1日券、3日券、7日券と選んで、一括して購入する。それぞれ20ドル、40ドル、60ドルと尋常でなく高いが、それも地雷除去と管理維持を思えば。
券を作るために写真を撮るのだ(タダ)が、どうしても笑顔の写真を撮りたがる撮影のオジサン。意味が無いと思うのだが。
さて、左右に広がるジャングルを見ながら、道を左に抜けると、そこに見えてくるのは江戸城など比較にならないほど大きい堀。そしてその中に圧倒的な存在感を持ってたたずむアンコールワット。
そのシルエット。
は、しかし通り過ぎる。アンコールワットは西向きで、それ以外の遺跡は基本的に東向きなため、午前中にはアンコールワットに行かない方が良いらしい。お預けをくらった気分。
しかししかし、向かったもう一つのハイライト、アンコール・トムのバイヨンという遺跡は、これまた感動的。黒い石の山がそびえ立っているように、理科の実験で見た黒曜石がうずたかく積まれているように、遠目からは見えるのだが、ちょっとでも近づくと諸所に見える神々の顔。そして壁一面に描かれている精巧なレリーフ。これは遺跡群全体にいえるのだが、適度な保存状態と言うべきか、適度な破壊状態と言おうか、雰囲気がありつつ見るべきものが残っているこのバランスが素晴らしい。
ここには色々な人がいて、それもまた面白い。
お布施と線香を要求してくる婆ちゃん(ヒンドゥーの遺跡なのに、仏教用に使われてしまっているようだ)と、線香をあげて写真を撮ろうとすると、婆ちゃんは慌てて身づくろいを始めたりする。
トイレに行ったKとはぐれてしまい、座りながら話をしている警備員(だと思われる)女性二人は、はにかみながら英語で話してきたし、写真を撮ると「イチドル」と要求する少女達もいる。それがまた妙にいじらしかったり。
写真のポイントを教えてくれた少年達もいたが、こちらはなにも要求しなかった。何故か。
Kと再会し、なんとかアンコール・トム全体を見る。王宮、バプオン、ピミアナカス。一つ一つ雰囲気があって酔いそうになる。途中、勝手にガイドをしてきた子供たちがいたが、案の定金を要求。「ジュウドルジュウドル。」との言葉に「ナイナイ、カネナイ」とやると、これがまた、途端に悪態をつく。しかも日本語で。「バカ」「オカマ」が一般的だが、「ポルポト」なんてのも。腹は立つが、面白い。
遺跡群の中は、特に物売りが激しくて、油断すると、「オニーサン、オニーサン」と囲まれる。よくあるのが絵葉書と木の腕輪なのだが、この腕輪売りが面白い。大概小さい子なのだが、歌うように言う。
「イッコイチドール
・・・
ニコイチドール
・・・
サンコイチドール
・・・
・・・
ゼンブイチドール」
えー、腕に持ってるのが大体20個だから、ちょっと粘ると、いや、買う気が無くて追い払ってるだけで20分の1になるということだ。恐らく、元手がかからないからなんとしてもドルが欲しいのだろう。ここではドルが一般的で価値がある通貨だから。
大して美味くも無い昼飯を食べた後(カンボジアではあまり「ご飯運」はなかった)、いよいよアンコール・ワットへ。炎天下、暑かったのだが、これまたレリーフがすごい。もの凄い。そして何より雰囲気が良すぎる。周り中ジャングルで、その中にボン、と建っているのがたまらない。ざっと見ればおそらくすぐ見終わってしまうだろうが、それは出来なかった。させてもらえなかった印象。存在感。
イマイチのココナッツシェイクで休憩を取った後、最後にプノン・バケンという登るのに非常に労力を有する高台にのぼり、夕日を眺めて終わりにしようと思った。が、雨模様。急遽取りやめにして、市内のマーケットで土産を物色。市場は干物の匂いで一杯。はっきり言って臭いです。交渉して、何個か果物も買ってみる。
夜飯は、ヌードルと天津丼。特にこのヌードル・・・あからさまにインスタント。
翌日5時起きなので早々に寝る。
シェムリアップの街から遺跡群までは軽く7,8?はあり、着いてからも広いため、バイクタクシーを1人1台チャーターする事になる。一日6ドル。 運転手はサネットとトラと言って、22,3歳という、ちょうど同じ位の年齢の若者。サネットは真面目系(カンボジア人にしては)で、トラは甘いマスクの女好き。二人ともなんとまぁ、日本語が話せるのだが、サネットの方が上手いか。
バイクはホンダのなかなか良さそうなバイク。しかし、メーターは壊れてるし、ミラーは無い、しかもノーヘルで70,80キロも出された日には、さすがに少し恐くもなろう。二人乗りの経験が何回かあってよかった。
アンコールワットは、それ自体はそうでもないのだが周辺遺跡も含めた全体が非常に大きい為、1日券、3日券、7日券と選んで、一括して購入する。それぞれ20ドル、40ドル、60ドルと尋常でなく高いが、それも地雷除去と管理維持を思えば。
券を作るために写真を撮るのだ(タダ)が、どうしても笑顔の写真を撮りたがる撮影のオジサン。意味が無いと思うのだが。
さて、左右に広がるジャングルを見ながら、道を左に抜けると、そこに見えてくるのは江戸城など比較にならないほど大きい堀。そしてその中に圧倒的な存在感を持ってたたずむアンコールワット。
そのシルエット。
は、しかし通り過ぎる。アンコールワットは西向きで、それ以外の遺跡は基本的に東向きなため、午前中にはアンコールワットに行かない方が良いらしい。お預けをくらった気分。
しかししかし、向かったもう一つのハイライト、アンコール・トムのバイヨンという遺跡は、これまた感動的。黒い石の山がそびえ立っているように、理科の実験で見た黒曜石がうずたかく積まれているように、遠目からは見えるのだが、ちょっとでも近づくと諸所に見える神々の顔。そして壁一面に描かれている精巧なレリーフ。これは遺跡群全体にいえるのだが、適度な保存状態と言うべきか、適度な破壊状態と言おうか、雰囲気がありつつ見るべきものが残っているこのバランスが素晴らしい。
ここには色々な人がいて、それもまた面白い。
お布施と線香を要求してくる婆ちゃん(ヒンドゥーの遺跡なのに、仏教用に使われてしまっているようだ)と、線香をあげて写真を撮ろうとすると、婆ちゃんは慌てて身づくろいを始めたりする。
トイレに行ったKとはぐれてしまい、座りながら話をしている警備員(だと思われる)女性二人は、はにかみながら英語で話してきたし、写真を撮ると「イチドル」と要求する少女達もいる。それがまた妙にいじらしかったり。
写真のポイントを教えてくれた少年達もいたが、こちらはなにも要求しなかった。何故か。
Kと再会し、なんとかアンコール・トム全体を見る。王宮、バプオン、ピミアナカス。一つ一つ雰囲気があって酔いそうになる。途中、勝手にガイドをしてきた子供たちがいたが、案の定金を要求。「ジュウドルジュウドル。」との言葉に「ナイナイ、カネナイ」とやると、これがまた、途端に悪態をつく。しかも日本語で。「バカ」「オカマ」が一般的だが、「ポルポト」なんてのも。腹は立つが、面白い。
遺跡群の中は、特に物売りが激しくて、油断すると、「オニーサン、オニーサン」と囲まれる。よくあるのが絵葉書と木の腕輪なのだが、この腕輪売りが面白い。大概小さい子なのだが、歌うように言う。
「イッコイチドール
・・・
ニコイチドール
・・・
サンコイチドール
・・・
・・・
ゼンブイチドール」
えー、腕に持ってるのが大体20個だから、ちょっと粘ると、いや、買う気が無くて追い払ってるだけで20分の1になるということだ。恐らく、元手がかからないからなんとしてもドルが欲しいのだろう。ここではドルが一般的で価値がある通貨だから。
大して美味くも無い昼飯を食べた後(カンボジアではあまり「ご飯運」はなかった)、いよいよアンコール・ワットへ。炎天下、暑かったのだが、これまたレリーフがすごい。もの凄い。そして何より雰囲気が良すぎる。周り中ジャングルで、その中にボン、と建っているのがたまらない。ざっと見ればおそらくすぐ見終わってしまうだろうが、それは出来なかった。させてもらえなかった印象。存在感。
イマイチのココナッツシェイクで休憩を取った後、最後にプノン・バケンという登るのに非常に労力を有する高台にのぼり、夕日を眺めて終わりにしようと思った。が、雨模様。急遽取りやめにして、市内のマーケットで土産を物色。市場は干物の匂いで一杯。はっきり言って臭いです。交渉して、何個か果物も買ってみる。
夜飯は、ヌードルと天津丼。特にこのヌードル・・・あからさまにインスタント。
翌日5時起きなので早々に寝る。
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