インフレスパイラル

2003年7月28日
 佐藤賢一という作家が好きで、作品は殆ど全て読破した。単行本になっているものは多分全部読んだだろう。しかも、その殆どを買った。図書館で借りたものすら買いなおした。

 その作家が最近新刊を出した。
 『オクシタニア』という題名のそれは、カタリ派が主題になっているという、何とも好ましいお話。その作家のファンにしてこの内容。もはや買うしかなかろう。そう思っていた。

 2400円。

 買えません。

 単行本って昔は1500円くらいじゃなかったろうか。少なくとも値下がりはしていまい。よくは分からないのだが、地図をふんだんに使っている『ローマ人の物語』でもそれくらいの値段だったと思う。恐るべしインフレ業界、出版業界。

 ファンですら二の足を踏むような価格を設定しておいて、本当に売る気があるのだろうか。本当勘弁して欲しい。

 読みたいのに読めない→図書館に走る→売れなくなる→益々高くなる

 この螺旋から解脱するには値下げしかあるまい。

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