プレーオフ

2003年5月22日
 パリーグで来年から行われるプレーオフの形式が決定した。
 2位と3位とで3試合を戦い、その勝者と1位とで決勝戦を行うというもの。

 現場からもファンからも、なかなかに反対意見が多くて、どうなるのかが不安だが、肯定的に見ていきたい。

 アメリカでのワイルドカードを含めたプレーオフ制は有名だが、今回手本としたのはこちらではなく、韓国式のもの。韓国では確か、8チームがリーグ戦を戦って上位4チームがプレーオフ、立ったと思う。

 で、この方式だと1位と3位が10ゲームも20ゲームも離されていたとしても短期決戦で3位が勝てばそれっきりになってしまうではないか。ペナントレースはなんだったんだ。それは「ペナント」レースと呼べるのかといった批判がある。

 しかし、短期決戦には短期決戦の戦い方、長期戦とは違う戦い方がある。それを堪能するのが面白いのではないだろうか。そこで求められる強さの質は、長期戦とはまた違った物になるはずで、それこそが強い高校でも一つ崩れると予選で姿を消す、一回戦で姿を消すといった、負けたら終わりの甲子園を面白くしている一つの要因ではないかと感じられてならない。

 少なくとも、日本シリーズは短期決戦。その短期決戦に臨むにあたって、短期決戦に強いチームこそが資格を有するのは、ある意味当然ではないだろうか。勿論、長期短期両方とも兼ね備えたチームこそ求められるのだから、ペナントも3位以上、上位にあるほど有利、というのも至極公平である。
 ペナントレースは140試合の中での強さを量る仕組みだから、これが280試合だったらまた違う結果が出るだろう。「どこで区切るか」によって結果が変わってくるのだったら、140試合という区切りも、強さを量る無数のものさしの、ほんの一つにしか過ぎない。様々なものさしで量った方が正しい結果が出るのではないかと思うのだが。

 逆に言えば、短期決戦と銘打たれているにも拘らず3位のチームに負けてしまう1位のチームには、NO.1たる資格はあるのだろうか。

 記録の公平さが保たれないから、という考え方に到っては愚の骨頂で、そういう考え方こそがシーズン終盤の無意味な敬遠合戦を助長しているのだろう。

 とにかく、面白い試合が少しでも増えるのは歓迎。

 ファームと1軍との間に厳然と存在する壁に少々陰鬱な気分になっている今日この頃。点取られすぎ。

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