閉幕しないように

2003年3月28日
 開幕した気がしない。きっとこれはオープン戦に違いない。
 これで今日負けたらシュウカツどころじゃなくなってしまう。嗚呼。


 自分に近い人達が、次々といなくなっていくのは寂しいものですな。本当に。最近とみにそれを感じる。普段の生活は変わらなくとも。

 陳瞬臣著の、「耶律楚材」をやっと読了。昔はこの人の本、好きだったのだが、この人の文体がこの頃に変わったのか、それとも自らの意識の変化か、あまり面白く読めなかった。口語体にした史書に、ちょっとだけアレンジを加えたような。

 歴史小説は好きなのだが、エピソードを知っている有名人物の話が最近面白く感じられないせいなのかも。三国志も、多分もうダメだろうな。何を読んでもエピソードの繋ぎ合わせにしか思えない。詳しい事を全く知らない人物か、架空の人物の目を通して見た形でないと。

 野球が巨人一辺倒ではなくなったのと同様に、もうそろそろ戦国時代と幕末、三国志は良かろう。皆で同じものを好きになって喜び合う時代は終わった。本の世界の人々というのは、そこらへんが分からないのかもしれない。
 西洋歴史小説を書いて直木賞を取った佐藤賢一に、「次は日本の歴史小説を」とのたまった人がいるとかいう話も聞いた。冗談抜きで頭が悪いんじゃなかろうか。

 誰でも好きなものは手堅くて安心かもしれないが、そんな事してたらジリ貧は目に見えている。作家をはじめて10年以上経ったら、三国志を描いてはならないという法律でも作りたい気分だ。三国志は元々の話が面白いから、確実に計算が出来るんだよな。しかしそんなの、創作活動じゃないだろう。

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