利益

2003年2月14日
 フランスは中東の石油に利権があって、国内にイスラム教徒が多い。
 ドイツは歴史的に中東と関係が密接であり、特にトルコ人移民はかなり多い。
 ロシアはソ連時代からイラクの石油開発に関係が深い。
 イギリスは北海油田を自前で持っている上に地理的要因から難民が殺到する恐れが少ない。

 各国はそれぞれ思惑がある。日本はと言うと

 朝鮮半島情勢がどうにも不安定なこの時期に、自らの安全を保障してくれる存在であるアメリカと関係を悪化させる訳に行かないのは自明の理。 

 誰が指揮を取ったところでアメリカに反対する等という選択肢はありえない。ありえないのに、反米感情だけで話を進めるのは勘弁して欲しい。

 そもそも、アメリカが悪いという話の進め方はおかしいだろう。悪いのは基本的にイラク。やり方が気に食わないという気持ちは理解出来るが、ならばと問いたい。アメリカが中東に介入してこなかったら今の世界情勢はどうなっていたのか。モンロー主義を持ち出されたらどうなるのか。

 石油にしたって当たり前の話。アメリカがアメリカの利益の為に行動するのは至極当然。同じ様に、フランスやドイツも自国の利益の為に行動しているに過ぎない。国際政治は倫理でもって動いてるのではなく、利益の為に動いているのだと言う事。倫理を守るのはそれが利益をもたらすからだ。

 何が利益かは人次第だから、それはそれでいいのだが、アメリカを支持すると言えない世論の雰囲気は如何な物だろう。

 アメリカの行動は支持する。

 いや、アメリカを支持する(としたら)日本政府の行動を指示する。

 当然、直接的にはそう表明しないだろうし、そのほうが賢明だろうが。
 しかし、今の時点でアメリカに反対する意見というのは無責任に過ぎやしないか。日本国と自衛隊だけでは、哀しいかな北朝鮮に対する抑止力にならない。いざという時防衛しきれるかどうかもわからない。どうしたってアメリカが必要なのだから。

 戦争で景気が悪くなるのは嫌だが、短期的にはアメリカから日本へカネが移る。・・・良くはないか。

 記者は志望してません。

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