ちょっとしんみりと

2003年1月30日
なんだかんだで周囲の人間には恵まれてきたように思う。

 小学校から高校生まで、ほとんどイジメらしいイジメと言えるものを見た事がない。
 中学ではさすがにタチの悪い奴もいた事はいた。が、それほどでもなく、色んな意味でその中の中心だった奴が、意外と義侠心が強かった。地味な女子生徒を「デブ」呼ばわりした教師に殴りかかって謝らせた男が中心だと、問題もそうそう起こらない。
 クラスは更に温和で、活発な奴もおとなしい奴も、互いに変なリスペクトがあった。女子の中はドロドロしていたようだが。

 高校ではさすがにクラスの男が全員ある程度仲が良い、という事はなくなったがそれでも特に悪いわけでもなく。
 進学校だったせいか、変な事する奴はいても無茶する奴はいなかった。そういう学校でありがちな、変にいきがっているような奴もいたが、「別にそういうことする必要なくねぇ?」という一種の諦観と言うか、妙な落ち着きがあったものだ。ありすぎて冷めてる奴は多かったか。モヒカンにしてくるような奴がいたが、そういうのを見て普通に失笑が漏れるというのも。
 それでも、半引きこもりで3週間学校を休んだ奴を、全く以前のまま受け入れられる雰囲気は好きだった。
 
 何より、嫌な担任が一度たりともいなかったのが大きい。これだけまっとうな教師に当たり続けると言うのも昨今、珍しいのではないかと思える。担任を本当に嫌ってる奴を、同じクラスで一度も見た事がないと言うのは凄い。

 環境と言うのはその人に非常に大きな影響を与える、というのが一般的だと思うが、その全てが外的要因で成り立つ訳ではないと思っている。それを作り上げる個々人の問題もあると思うが、しかし、自分の場合は偶然の産物という要素は大きい。秀才もオタクも、タチ悪い奴も常に少数派でありながら、まさにこれからオペラ歌手になる、とか大学4年にしてセンターを受ける、とか、路上で売れるほど似顔絵が上手い、とか付き合ってて面白い奴が多いのは良い。

 昔の事を思い出してみた。

 

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