2002年12月25日
 ローマ人の物語の最新刊を読み終わった。

 実は、塩野七生に対する批判というのがあるらしい。いや、批判の無い作家は存在しないだろうが、その批判というのが「虚構を史実であるかのように語っている」と「西洋至上主義」であったのでちょっとそれを年頭に置いて読んでみた。まぁ、後者は言わずもがな、という感じだが。

 感想としては、馬鹿馬鹿しい批判だな、と。
 確かに作ってる部分はある。注意深く読めばそれはわかる。けど、それはあからさまにおかしい事を言っているのではなく資料の間を読んで補ってみたり、自らの考え方を示したうえでのものだったり、特に問題があるとも思えないが。しかも「物語」と銘打ってるのに。もっとこう、重大なミスがある(彼女は昔、モンゴルを撃退したのは日本だけ、とのたまったらしい)ならともかく。

 後者についても、そんなことは昔から明らかだから、なんとも。というか、物語の書き手が好みにしたがって事実の取捨選択をするのはごく当たり前の事。

 結論としては、ローマ人の物語は名著である、と。

 たけしの言じゃないが、インターネットの害悪だな。バカが発言権を持つ(かのような)状況を作ったのは。
 まぁ、自分もここで発言(してる気はないが)してるわけで、自分がバカじゃないとの確証ももてないが、確証を持ってバカだといえるような発言はやっぱり多いわけで。

 とりあえず2ちゃんねるでアンチのスレッドが立ってる何かは優れている、と。

 次は福井晴敏の「終戦のローレライ」だな。

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