セルチュク

2002年12月16日
 なんでここの宿が「アヤちゃんの宿」というのかと言えば、ここの娘にちなんでらしい。日本語が堪能だとか。が、当の本人には一度もあった事がない。てっきり婆ちゃんがアヤちゃんなのだと思い込んでいた。
 この婆ちゃんは本当に可愛い。夕食の「チキン」という単語が思い出せずに、両手を後ろにして「コケッコケッ」と泣きまねをしたと言うほど。
 
 そんな婆ちゃんの用意した朝食のゆで卵はプリプリで美味い。

 午前中はエフェス博物館。人が全然いなかったのはオフシーズンのせいか。おかげで館員に常に見張られていて、あまり良い気はしなかった。
 しかし、ここの博物館は一見の価値がある。どうあるかと言えば、なんとも言いづらい形で、ではあるが。このコミカルでちょっと卑猥な石像は、写真をあげたら半分セクハラであろう。
 この博物館で有名なのは色々調べても、アルテミスの像なのだが、ハイライトは絶対に違う。写真を紹介できないのが残念。

 昼飯は街中で食べる。ここではアメリカのガイドに載っている事をウリにしたレストランが多かったが、どれも見た限りイマイチだったので、こじんまりとした無名のレストランへ。安くて美味い。ただし、種類は少ない。それも良いか。ここの手伝いをしてる息子は男の目からみてもやたらとカッコいい。しかも無口で無愛想。ガイドに載りさえすればバカみたいに儲かると思うのだがな。

 午後はエフェス遺跡へと向かう為に、ひたすら歩く。途中、道を聞くために農道に足を踏み入れると、さわやかな世界がそこにはあった。
 道を聞いたオジさんからは、栽培していたオレンジを持っていけ持っていけと言われ、食べながら歩く。歩いていると農家で遊んでいた幼い兄妹が、こちらを見るや否や駆け寄ってくる。振り向くとキャアキャア言って逃げ散り、歩き出すと追ってくる。トルコの子供、可愛すぎ。
 
 遺跡に入る。
 この遺跡はギリシャ、ローマ時代のものでも最高に近い質と量を誇っているのではないだろうか。下手にギリシャに行くよりもここに来た方がよいとはよく聞く話。
 いまだ現役でも使われているという素晴らしい劇場で、我が物顔のネコと戯れていると、ここで働いているというオジさんに声をかけられて一緒にくつろぐ事に。「トーキョーカ、オーサカカ?」といったありきたりな話だけだったが、ずいぶん長くくつろいでいたように思う。堅い握手をして分かれる。

 この遺跡はネコが多く、しかも擦り寄ってくるので相手をしていると、結局後ろからオジさんに追いつかれてしまう。微笑んだオジさんに「Hello,again」と声をかけられて以後、トルコにいる間マイラバの曲がリフレインして止まらなかったのだった。

 この遺跡は本当に素晴らしい。百聞は一見にしかずという事で、勝手に知らない人のページの写真をリンクしておこう。参考までに。
http://www.biwa.ne.jp/~toncity/selcuk_page.htm

 歩いて帰ると、夜飯はラム肉。ダメな人はダメらしい。OL2人組みの一人は全くダメだったらしく青い顔をして残していた。庶民的なだけに匂いはきつい。
 かく言う自分も、連日のボリュームに胃が耐えられなくなってきたのか、遂にダウン。単なる胃もたれなのだが、程度がひどい。無理せずすぐ寝る。

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