景気

2002年12月3日
 景気って良くするものじゃなくて、良くなるものじゃないのだろうか。

 どうすれば景気が良くなるとか、あれはダメだ、とかもう聞き飽きた。本当にこれをすれば景気が良くなるなんて方法があるのか。

 もう何もしなくてもいいじゃないか。

 というのは言いすぎだろうが。

 しかし、本当にこれでバッチリ!なんて政策を持っている人がいたら出現して欲しい気分。

 けど、そんな人はいないだろう。

 そもそも、政府が景気を良くしようなんて考えが根本的に間違ってるんじゃないか。政府に出来るのは景気が悪くなるスピードを鈍らせるだけ(早める事もできるが)で、基本的に景気が悪いのは消費者が物を買わないから。

 で、逆に言うと買わせるだけのものを作らないから作れないから。
 これに尽きると思う。

 テレビ自動車冷蔵庫クーラーマイホーム。もうないんじゃないか。そろそろきつくないか。

 どちらが先かは知らないが、最近は大枚はたいてでも買おう!と思わせるものが少ないように思う。「不況のせい」とまるで自分達には責任はないかのような言い草の音楽CDだって5,6年前はもっと心動かす商品があったんじゃないか。宇多田ヒカルを買う人数くらいの音楽好きは、いる。「活字離れ」だって面白い本がないから売れない、という至極当然の法則に当てはまるんじゃないか。ハリーポッターを読む人数くらいの「活字好き」は、いる。

 ゲームだってそうだし、マンガもそうかもしれない。

 相対的な商品の力が落ちることがそのまま不況に繋がってるんじゃなかろうか。消費者が変わったとする見方はあまりにも不遜だ。

 そんな景気を、たかが政府がどうにかしようというのがおこがましい。むしろ、政府に景気がコントロールできたとしたら、その方がよほど気持ちが悪い。

 問題なのは何故そうなったか、だが。
 欲しい物がもうない、というのはかなり大きいとは思う。これからどんなに回復してももうバブリーな回復は期待できないだろう。
 それ以外の理由となると・・・難しすぎて分からない。

 しかし、音楽CDばかり引き合いに出すのもアレだが、明らかにポップスの魅力が落ちてないか?
 どうなのだろう。
 音楽なんてのは一部の人が作っている訳だから比較するのも乱暴だが、ラーメンみたいな、質の向上があるものは売上も向上してる訳で。文藝春秋も別に面白くないし。ロッテは昔に比べて営業努力が良くなって、人気も上がった。

 卑近な例だと、やはり質が上がってる物は人気も上がってるしそうでないものは落ちてる、ように思う。それって構造的な問題なのだろうか。

 そうなった原因はそうか。難しいな。

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