刀と弓

2002年10月20日
 新聞に、「戦国時代に使われていたのは7割方飛び道具(弓が主で、投石も)であって残りも槍が殆ど。刀はあまり使われなかった」とあった。戦国時代の方が旧軍部より現実的である、と。

 まぁ、それ自体は驚くような事ではないのだが、あらためて考えてしまった。

 何故日本では刀が武士のシンボルであり、また、多くの流派が誕生しているのであろう?

 竹刀の普及も大きいかもしれないが、あれが発明されたのは戦国の後期だし、普及したのはもっと後だ。それ以前に生み出された流派はたくさんある。
が、主力武器であった筈の弓は武士のステータス足り得なかった。

 弓道と槍術の流派ってどれくらいあるのだろう?調べてみたところ、剣術はやたらと出てくるが槍は4種、弓は大きく2つしかなかった。ま、今流行ってないからかもしれないし、そのせいで多くの流派が廃れてしまったというのもあるかもしれないが、扱いはかなり弱い。

 弓が省みられない理由として考えてみたのは、誰でも扱えるという事。この場合技術というのもある程度そうだが、それ以上に漁師が日常的に使っているため(使わせない訳にはいかない)簡単に手に入りシンボルにはならないという事か。よく使われているが故に平和が続くと廃れてしまうのかもしれない。

 槍は、坊主が使っていたからか?正直よく分からない。

 そう言えば弓と並んで投石もポピュラーだったそうだが投石術ってのも聞いた事はない。投石が身分のシンボルってのも格好が付かない話ではあるが。
 案外格好が第一だったのかもしれないな。槍は普段持ちづらい。

 そういう観点から論文とか書いてみても面白そうではある。

 

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