アジア大会

2002年10月3日
 アジアってどこだ?って話はよく聞く。

 古代ギリシャの人々が、カスピ海の存在を知った時、未だ「内海」という概念がなかったためカスピ海がそのまま現ロシア領を縦断して北極海にまで通じていて、ヨーロッパはアジアとは分断されていると考えたのが始まり。

 その考えが中世ヨーロッパのTOマップにも受け継がれたという事。

 TOマップとはキリスト教的価値観がもろに現れた地図の事で、聖都イスラエルを中心にして陸地がでっかい円として存在し、その陸地を区切るようTの字型に海がある、というもの。一つは地中海、一つは紅海、そしてもう一つにあたるとされたの
がカスピ海と、ドン川というわけ。陸地の方はヨーロッパとアジア、アフリカに分けられる。

 だから、ヨーロッパとアジアの境目は本来ドン川。

 そんな風にちょっと薀蓄をかたむけてみたり。

 という訳で根拠が薄弱・・・というかとうの昔に根拠が存在しないのだが、ヨーロッパとアジアという対比概念そのものがこの根拠にしか基づいてないのだから、それしかなかろう。
 「アジアで初めて憲法を作ったのは日本」という声に「それは違う、トルコだ。」「でも、あそこはアジアと違うだろ」という議論があったが不毛極まりない。

 だからもう、アジアって考え方はやめた方がいいと思う。極東、ASEAN、中東、インドとか。せめて範囲を縮小して東アジアだけを指す事にするとか。「東北アジア」ってどこからだかよくわからんし。

 「アジア大会」とかって言われてもなぁ。一くくりにする方に無理があるような気がしてならない。モンゴルとクウェートに共通した意識ってあるのだろうか。

 

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