近鉄

　ちょっと前だが「大阪近鉄バファローズ」から「近鉄」の名が消えてなくなるという事が決まったとか。

　「近鉄ファン」であるうちの父親は複雑そうな表情だ。個人的にも違和感がある。バファローズは大阪の球団じゃないような気がする。阪神て言うとすごいコテコテな感じ、何か排他的な印象を受ける（大阪じゃないくせに）けど、近鉄って何かこう、もっと包括的且つ全国的なイメージの中の大阪って感じがしたもんだ。

　だから、今更大阪に拘る事も無いと思うのだが・・・むしろ「近鉄」ってもはや企業名じゃないでしょ。

　どうやらファンの中にもそういう意見は根強いようで、市民球団化（？）に市民が反対しているという矛盾。そう言えば西武ファンの友人も、「埼玉ライオンズ」や「所沢ライオンズ」は嫌がっていた。

　個人的には名を捨てて実をとる姿勢、と言うか、サッカーのあのユニフォームを着るくらいだったら企業名の方が全然ましかな、と。「白い恋人」とか見てて可哀想になるし、藤原紀香まで名前を載せるって？イヤ過ぎる。ロッテの「毎日半額」がヘルメットについた時もイヤだったけど、あれがユニフォームについた日には・・・

　どうせスポンサーがつくんだったら変に体裁に拘らなくても別にいいじゃん、とか思わないでもない。

　いつだったか、どこかで、「野球は金持ちのスポーツだ」「だから日本人は好きなんだ」等というたわけた文章を読んだ。

　野球が広まり始めたのは明治時代で正岡子規が功労者として有名。別に当時から日本が富裕な国だった訳ではないし、格別に富裕層に広まった訳でもない。戦後の復興期にも愛されてきたわけで、プロジェクト?の広島カープの話とか見てもわかると思うのだが。

　今だって中南米に広まって、これまたカープアカデミーとかに一攫千金を夢見る少年も多いのに。

　その文章を書いた人は、「自分はサッカーにも野球にも中立」とか思って書いてるっぽかったが全然中立になってなかったのに苦笑してしまった。人間、中立になると言うのは難しいものだ。