外国人枠を無くすというのは現実的には非常に難しいと思うし、個人的にも全員外国人打線というのはあまり興味がわかない。

 とは言うものの、この枠のせいで外国人選手がモノ扱いされているという事実もあるし、ブラジル人や台湾あたりの若手まで外国人扱いになってしまうという弊害は確かにある。だから、「外国人枠」をやめて、「助っ人枠」にしたらどうだろう。

 ある程度以上の成績を残した外国人のみを「枠」の対象にする。投手だったら規定投球回数に満たないか、防御率が4,50以上の選手、とか。4月あたりまでは成績が変動しがちだからもうちっと考えなければならないけど、基本的なスタンスとして助っ人の役割を果たしてない外国人の人数を制限してもしょうがないかなと思う。
 そうすれば、ちょっと成績が悪いとすぐ解雇って事も少なくなるだろうし若手を育てる機会も増えるんじゃなかろうか。(というか全てはボーリックをもっと見たかったが為)

 ただ、野球だと簡単に使えそうだけど、サッカーなんかだと判断が難しいのかも。
――――――――――
 まえまえから読もう読もうと思っていたけどなかなか機会がなかった本、『蝿の王』(ウィリアム・ゴールディング著)を読了。
 読み始めると二日で読んでしまった。面白かった。面白かったんだが・・・あまり感情移入は出来なかった。

 『二年間の休暇』のアンチテーゼ的作品。ヴェルヌのブリアンとドニファンは、対立しながらも最後には和解するが、ゴールディングのラーフとジャックは破局へと突き進む・・・という話。

 確かに『二年間の休暇』はできすぎというか、子供の理想面ばかりを描いているような気が今思えばしないでもない(読んでる当時は夢にも思わなかったが)が、こっちは逆の意味で「それは言いすぎだろう」と思ってしまう。理想面ばかりもありえないのと同様に、暗黒面ばかりもありえないと思うのだが・・・ アンチ『二年間の休暇』としての側面を
強く出しすぎかなと思ったり。

 何より、無人島に流れ着いたのに、子供達浮かれすぎ。

 それでも、一面としての暗黒性それ自体はリアリティがあった。破局に到るまでがとてもうまく描かれていた。 矜持と言い訳と自尊心。これが大方の対立の原因ではある。

 ここに書くくらいだから印象的な本であった事は間違いない。

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