2002年9月8日
 近所の本屋に行きがてら、ぶらぶらと散歩をしていたら前方に犬を連れたおじいさんを発見。そのおじいさんとすれ違う形になった車の中から、小学生くらいの子供が突然顔を出して
 「こんにちはー!!!いぬかわいいですね!!!」
 叫んでた。
 ビックリはしたが、悪い事ではないような。ような気がしたのだが、当の爺さんはなんと、舌打ちをしながら車を睨みつけてましたとさ。

 いろんな爺さんがいるという事。

 年を取るのは悪い事ではない。爺さんになるのはそう捨てたものでもないと思う。
 だから、「若いうちに死にたい」とか「〇〇歳で死ぬ予定」とかいう言い草が好きではない。

 若い=素晴らしい 
 年寄り=そんなになってまで生きていたくない

 そういう図式は嫌いだ。年を取る事によってわかることもあるだろうし、逆に自由になる事も多い。今考えてもちょっと前の自分に恥ずかしいと思える部分が多いのだから、年を取れば取るほどそれは顕著だろう。そんなに恥ずかしい自分が良いのか。

 まぁ、そう言いながらもやはり、高校野球が全員自分より年下になった時には年を感じたものだし、中年になるという事(早いか)は悲哀を感じないでもない。

 だが、若いうちに死にたい、なんて気持ちは全く理解できない。人生の一番良い時と言うのはその時に気付くのではなく積み重ねを最後に振り返ってみて初めてそう思うものだろう。ひょっとすると黄金期は還暦後かもしれない。そういう積み重ねを否定して、〇〇歳になったら死にたいなどというのは理解できない。

 もっと単純に、爺さん婆さんは好きである。ああいうのも悪くないと思う。悠悠自適って良い。そりゃ、良い面ばかりではないだろうが「若=善」「老=悪」という単純な図式、何とかならないか。

 120歳で、玄孫に見送られながら大往生する予定。

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