ナップスター

2002年8月29日
 ナップスターが開発した音楽ファイル交換システムは禁止になったが、インターネットとは著作権を無視するために存在するようなもの。

 昨日の日経に面白い記事が載っていた。

 ナップスターのシステムをはじめとする著作権的に違法性を持つ無断コピーはレコード会社が徹底的な撲滅を訴えているが、必ずしも利益を代弁しているはずのミュージシャンが一致した見解を持っているわけではないという事。違法コピーで損をするのは一部の超人気ミュージシャンだけで、その他のミュージシャンはこれに賛成している場合が多いという。
 ナップスター以来、「それ以外のミュージシャン」のCD売上は、新作はおろか旧作も上がっていて、調査の結果無料交換の利用によってCDを買う機会が増えたという人が減ったという人を大幅に上回ってるとの事。

 MOON CHILDというバンドがあった。昔好きだったのだが、解散後に主要メンバーが別の名前で活動してるらしい。それを知って聞いてみようと思っていたのだが、これがツタヤにも置いていない。さすがに全く聞いた事の無いバンドに3000円をポンと出す気はしなくって、以来そのままなのだが。

 無料ファイル、欲しいぞ。

 それでもしも気に入れば新作は多分定価で買うと思う。何故だかは判らないがそういうものだ。聞いてみて心を動かすものがあれば買おうという意欲が湧く。とりあえず、聞いてもらう事自体悪い事ではないと思うのだが。
 昔はよくCDを買っていたが最近は全く買わないし、聴かない。そういう層を開拓するには良いと思うのだが。
 宣伝したもの勝ちの音楽シーンよりはそうやって楽曲重視で売上が決まる方がマシではないかな。

 結局ごく一部に集まっていた利益が諸所に分散されるだけなのだろうと思う。毎日毎日テレビや街中で耳にしている曲だからといって、それでいいやとは思わないわけで。良かったら買うという事は、結局同じなのではないかな。
 逆にアルバムを買って「騙された!良いのはシングルだけじゃん!」なんて事も減るだろうし、作り手も良い緊張感が生まれるのではなかろうか。今まではボッタクリの面も強かったような気がするし。

 そりゃ確かに、著作権を踏みにじる為の大義名分になってはおかしいとは思う。けど、著作権が印籠のように絶対的正義を体現しているというのもそれはそれでおかしい。難しい問題ではあるが・・・

 とりあえず音楽ファイルについては公認してしまって、ファイルとして存在している時は宣伝を必ず曲の間に入れるとか、そういう風にしたらどうだろう。技術的に出来るかどうかは知らないが、人間条件付の公認だったら守るもの。なんでもかんでもダメだというと逆に横行するのではと思う。ともあれレコード会社自らの手で管理した方がよいだろう。

 リナックスといいナップスターといい、著作権について、今大きな岐路にあるのかもしれない。

 ・・・だからと言って中国の無節操ぶりはちょっと・・・

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