好きな作家達

2002年7月5日
 ふぅ。

 残り6人ってほとんどイス取りゲームだろうに。なんでここから落ちるかなぁ。

 書こう書こうと思っていたESを書く気が失せてしまい、ただ野球の試合開始を待つのみ。

 最近宮部みゆきばかり読んでいる。彼女の文体は独特の味があって読んでいて飽きが来ない。なんと言うか、読み口が軽い、小気味よさがあるのだ。
 ジュニア小説なんかだとその読み口の軽さはあるのだが内容まで軽い事が多い。
 しかして宮部みゆきの場合はそうではない。実のある面白さと両立させているが故に優れているのだろう。

 司馬遼太郎などはそれを上手く両立させていたことを考えると司馬遼太郎の座っていた場所に、今宮部みゆきがいるのかもしれない。

 読み口が楽しくないと、ただの自己満足になってしまう。そして、そういう本は多い。
 読者を楽しませるのではなく、自分で楽しんでいる。それではいけないのではないか。

 ちなみに有名な田中芳樹は文才が異常にある。が、軽い。いかんせん、軽すぎる。そこが、本人は少年向け小説からの脱却を目指しているのに社会的に評価されない所以だろう。

 しかし、圧倒的に売れている彼の小説が社会的に評価されないというのも一般読者と出版社との乖離を表しているような気がしてならない。

 元少女小説家の藤本ひとみも似たような立場にいる。唯川恵は、どうなのだろう。少女小説家に恋愛小説書かせて直木賞あげては、向上がなくなってしまうのではないかという気もするが。

 読んでから言うべきだな。相当面白いのだろう。

 今好きな作家は佐藤賢一。彼にはこのまま今の路線を突き進んで欲しい。「ベルセルク」をファンタジー要素を抜き、小説にしたらこんな感じだろうという作品が多い。エグい。

 宮城谷昌光は、その味のありすぎる文体にちょっと疲れてしまった。文体というよりは漢字の世界。「三国志」もイライラするスピード。一年かかってまだ霊帝って。

 塩野七生は昔から面白い。ローマ人の物語も面白いのだが、時代背景のせいか、彼女の頂点がそこだったのか、「ハンニバル戦記」「勝者の混迷」「ユリウス・カエサル」までのような気がしてならない。西ローマの崩壊など、個人的興味はあるがこの4冊(カエサルは上下刊)さえ読めばいいような気がする。

 福井晴敏は、もっといろんな題材を扱って欲しい。どこか「匂い」が同じ様な作品が目立つ。読ませる力はあるのだから・・・
 と、思っていたらガンダムの小説を書いていたとか。どういう繋がりなのやら。

 作家名だけで追いかけているのは主にこのくらいか。歴史小説、特に変わった部分を描いている作家に興味があるのがよくわかる。

 恋愛小説は御法度。何かのスパイスとして恋愛の要素があるのはOKなのだが、それ自体が目的と化した小説は読むに耐えない。あの心理描写がかゆくて駄目だ。つまり、藤本ひとみも少し苦しい。

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