書店と再販制度についての私見
2002年4月18日 何かやる気が出ない1日。よって何も起こらず。
この前飲んだ時に再販制度の話をしたのだが、それについて少し。
やはり再販制度は無くしていく方向にあるべきだと思う。売れない作家の本は安売りして多くの人に読んでもらえば新作を買って貰う事にも繋がるだろう。実際ブックオフで100円で買った本の作家を好きになって単行本を定価で買ったこともある。
しかし、ヨーロッパの例を持ち出すまでもなく本の安売りをすると言う事は文化の破壊につながると言う声があるのも知っている。大規模書店しか残らずベストセラーしか販売されなくなるというのだ。
だが、この状態とはまさに現在の状況ではないのか。中小書店はベストセラーに雑誌といった画一的な品物しか置かない。否、委託販売制のため置けないのだ。それでなくとも今、書店は明らかに多い。個性の無い書店が建ち並んでいるのだ。
この際、ベストセラー以外はインターネットによる販売に移行してしまってはどうだろうか。品揃えと言う点でどんな書店もネットには及ばなくなる日は近い。それでは書店は必要ないかというとそうではない。そこで再販制度を緩和すればいい。
書店には本の割引販売を認めるのだが、その割引率、店全体でどのくらい割引できるかををある程度決めて、各本屋の裁量に任せるのだ。
例えばある店は小説のみを安くするだろうし、ビジネス街のそばにある書店は実用書を安くする事だろう。そうした店がビジネス街に建ち並べば逆に文芸書を安くする書店が現れて儲けるかもしれない。老人や学生にのみ全ての本を割引する書店というのも良いかもしれない。
何にせよ、各書店は知恵を絞るであろうし個性も出るのではないか。テロ事件があった後はイスラムの歴史本をどこもこぞって値下げするだろうし、そんな中、児童書を安くする頑固な店があったりするのではないかと想像する。
品揃えよりも、値段で個性をつける。そうすれば自然と品揃えも個性的になっていくのではなかろうか。
ネットでは割引はさせない。させてもネット書店全体で一つの書店と見なす。割引率は同じにする。
また、雑誌も安くすれば良い。1日前の新聞などは10円にしたって良いし、1週間前の週刊誌は半額以下でも良いだろう。一部ではあるようだが初回特典や、まとめ買い特典をつけるのも面白いし、アイディアはそれこそいくらである。
色々考えてみたのだが、こういう事を実はやりたかったりする。書店を受けてみようと思ったのはそういう動機があったからだが、あまりにも裁量がなさそうなのでやめた。紀伊国屋のESにこんな感じの事を、思いを書いたらあっさりと落とされたのでますます行く気がなくなった。こう言う事を提案するにはどこに行けばいいのであ
ろうか。
考える事をやめた業界に未来はあるのだろうか。
蛇足。Number誌はここのところ3号連続で「プロ野球に愛を」という特集をやっている。やっているのだが表紙は2回サッカー1回メジャーリーグ。そりゃメジャーだってプロ野球だが。
Number、プロ野球に愛が無いぞ。
この前飲んだ時に再販制度の話をしたのだが、それについて少し。
やはり再販制度は無くしていく方向にあるべきだと思う。売れない作家の本は安売りして多くの人に読んでもらえば新作を買って貰う事にも繋がるだろう。実際ブックオフで100円で買った本の作家を好きになって単行本を定価で買ったこともある。
しかし、ヨーロッパの例を持ち出すまでもなく本の安売りをすると言う事は文化の破壊につながると言う声があるのも知っている。大規模書店しか残らずベストセラーしか販売されなくなるというのだ。
だが、この状態とはまさに現在の状況ではないのか。中小書店はベストセラーに雑誌といった画一的な品物しか置かない。否、委託販売制のため置けないのだ。それでなくとも今、書店は明らかに多い。個性の無い書店が建ち並んでいるのだ。
この際、ベストセラー以外はインターネットによる販売に移行してしまってはどうだろうか。品揃えと言う点でどんな書店もネットには及ばなくなる日は近い。それでは書店は必要ないかというとそうではない。そこで再販制度を緩和すればいい。
書店には本の割引販売を認めるのだが、その割引率、店全体でどのくらい割引できるかををある程度決めて、各本屋の裁量に任せるのだ。
例えばある店は小説のみを安くするだろうし、ビジネス街のそばにある書店は実用書を安くする事だろう。そうした店がビジネス街に建ち並べば逆に文芸書を安くする書店が現れて儲けるかもしれない。老人や学生にのみ全ての本を割引する書店というのも良いかもしれない。
何にせよ、各書店は知恵を絞るであろうし個性も出るのではないか。テロ事件があった後はイスラムの歴史本をどこもこぞって値下げするだろうし、そんな中、児童書を安くする頑固な店があったりするのではないかと想像する。
品揃えよりも、値段で個性をつける。そうすれば自然と品揃えも個性的になっていくのではなかろうか。
ネットでは割引はさせない。させてもネット書店全体で一つの書店と見なす。割引率は同じにする。
また、雑誌も安くすれば良い。1日前の新聞などは10円にしたって良いし、1週間前の週刊誌は半額以下でも良いだろう。一部ではあるようだが初回特典や、まとめ買い特典をつけるのも面白いし、アイディアはそれこそいくらである。
色々考えてみたのだが、こういう事を実はやりたかったりする。書店を受けてみようと思ったのはそういう動機があったからだが、あまりにも裁量がなさそうなのでやめた。紀伊国屋のESにこんな感じの事を、思いを書いたらあっさりと落とされたのでますます行く気がなくなった。こう言う事を提案するにはどこに行けばいいのであ
ろうか。
考える事をやめた業界に未来はあるのだろうか。
蛇足。Number誌はここのところ3号連続で「プロ野球に愛を」という特集をやっている。やっているのだが表紙は2回サッカー1回メジャーリーグ。そりゃメジャーだってプロ野球だが。
Number、プロ野球に愛が無いぞ。
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